第一話 幻月
第二話 さらなる<偶然性>と見えていなかった<必然性>
第三話 ちょっぴり早い、クリスマスイブ ―深紅のバラ―
第四話 雪化粧
第五話 お帰りやす
第六話 生演奏
第七話 You Can Do Magic
第八話 Last Train
第九話 美しく流れるメロディライン
第十話 結婚するって本当ですか?
第十一話 Antonym『アントニム』
第十二話 魑魅魍魎
第十三話 俯瞰
第十四話 陶酔
第十五話 ダブル・・・
第十六話 Survive(生き抜く)
第十七話 絶体絶命
第十八話 Out Of Control & Take My Breath Awa
第十九話 I Cannot Die
第二十話 乱高下
第二十一話 STORIES
第二十二話 Brain Jack
第二十三話 人間らしさ…Into the Conflict
三月中旬の約二週間前、低気圧が、関東圏を中心として、日本列島全体に居座り、三月にも関わらず、ほんの少しであるが、東京に雪が舞い降りてきた。
サラサラした粉雪のパウダー状のものではなく、南からの海風の水分を大量に含み、すぐに溶けて、路面が汚くびちょびちょになってしまう雪…すぐに溶けて、積もる雪ではないことは確か…。
東京に舞い降りてきた今回の雪に関して、
ある知人とネット情報を併せてみれば、前者の雪を<下雪>、後者の雪を<上雪>と呼ぶそうである。
冬のスポーツであるスノーボードなどを好む人たちは、至極当然、パウダースノーの下雪を狙って天気予報と睨めっこ…。
風をハンドリングするマリンスポーツも同様。
総じて、雪や風などを相手にするスポーツは、相手が悪い…大自然相手では勝負にならない。
自然の成り行きに身を委ねるしかない。
想定外の変化が起きる<乱高下>の異常気象に、人間はまったく無力…。
ただただ従うしかない。
と思えば、数日後に低気圧が完全に抜け去り、今度はとても広域の高気圧が日本列島を覆い、今度は初夏を思わせる猛暑が襲ってきた。
三月末でありながら、初夏を思わせる都心は25度前後、国内に30度を超えるところがあったのだから、びっくり仰天。
今、原稿を書いている3月末の土曜日から翌週から、急転直下、真冬に逆戻り。
桜の開花で話題が盛り上がっても、雨中に花見は無理。
都心では5,6度の冬の再来。
多くの日本人は、身体が気候の変動についていけない。
乱高下があまりにも激しい。
御高齢者の方に気の毒としか言いようがない。
一般に女性は男性の数倍、皮膚感覚が過敏。
数十万年前の人類が誕生した当時、男性はハンターの役割を担うがゆえに、皮膚感覚は鈍感になることで大自然に順応。
男性のように鈍感になるという、皮膚感覚の進化の必要性が希薄な女性は、必然的に、皮膚の感受性は強く、男性の何倍もセンシティブ。
しかも女性は、ホルモンのアップダウンの宿命を背負っている。
日本海の荒海で生活しているようなもの。
これに対して、男性は真冬でもTシャツ一枚で、路上を喝破できる外国人のように、鈍感すぎて、波風の立たない東京湾のようなもの。
あまりにも対照的…。
どうしても人間は自分基準で物事を考える。
性差による感覚の違いは、飛んでもないほど大きい。
男性は男性基準、女性は女性基準の物差しで考える…それが正しいと信じて…。
女性は、男性の感受性のなさを経験できないので、男性の鈍感さを頭でわかっても体感できない。
私を含めた男性は、女性の感受性を持ち合わせていない。そして、体感できないので、女性の皮膚感覚の過敏性を理解することはできない難しい。
台風が近づくなどの気圧の変化、気温の寒暖差などの乱高下は、女性の皮膚感覚過敏を大いに刺激する。
結果、頭痛、めまい、ベットから起き上がれないなどの一連の自律神経症状を惹起する。
男性にも同様の傾向はあるが、東京湾のさざ波と日本海の荒海の違い。
心の病である○▲障害では、さまざまな感覚過敏を伴いやすいことは今さら言及する必要性はない。○▲障害の特性を持ち合わしていると、性差の諸問題に加え、昨今の異常気象のアップダウンを感じやすくなる。
今日は令和七年三月の最終土曜日。
今日から一週間前後、真冬の再来。
「体調からとても悪いから受診日の変更をお願いできないでしょうか?」
という女性陣の電話が殺到。
これから、私の文章も今まで以上に<乱高下>するスタイルに切り替える。
一体何が起きたのか?
今回が<前菜>ならば、主菜魚肉などの<メインディッシュ>が近いうちに出てくる?
前菜とメインディッシュだけでは終わらない。
<スープ>も?
もしかして<デザート>もあるの?