第一話 幻月
第二話 さらなる<偶然性>と見えていなかった<必然性>
第三話 ちょっぴり早い、クリスマスイブ ―深紅のバラ―
第四話 雪化粧
第五話 お帰りやす
第六話 生演奏
第七話 You Can Do Magic
第八話 Last Train
第九話 美しく流れるメロディライン
第十話 結婚するって本当ですか?
第十一話 Antonym『アントニム』
第十二話 魑魅魍魎
第十三話 俯瞰
第十四話 陶酔
第十五話 ダブル・・・
第十六話 Survive(生き抜く)
第十七話 絶体絶命
第十八話 Out Of Control & Take My Breath Awa
第十九話 I Cannot Die
第二十話 乱高下
第二十一話 STORIES
第二十二話 Brain Jack
第二十三話 人間らしさ…Into the Conflict
第二十四話 影
第二十五話 Lock On
第二十六話 黒子という名の主役
第二十七話 Stay Cool SpecialのBackyard
第二十四話、第二十五話、第二十六話を一斉公開。
そして、今、第二十七話の冒頭、Stay Cool
裏事情を少しだけ…。
私は原稿を作成し、担当者にメールする。担当者は私の文章を読み、AIを駆使し視覚化する。
これは以前にも開示した…その繰り返し。
私と担当者間には、一切の不要な言葉のやり取りはない。
互いに心理を感性で読みあい、「…だろう」の推測をもとにブログの作成が進行する。
女性のように、弧を何度も描きながら核心に向かって進むことは決してしない。
二人ともUSB一本あれば生きていけるタイプであり、要点のみ簡潔化するスタイルが最も楽なポジション。
私には想い出は一切不要…すべてを完璧に捨て去る<流儀>。
ところが、何かの刺激で、完全に消し切れていない記憶が、ほんのりと蘇ることがある…脳のどこかに潜んでいる記憶を自覚させられる。
昔、自分がどういう顔をしていたかは覚えていない。ときに数十年前の自分の顔を見る
ことがあるが、びっくり仰天…笑うしかない。
が、そういうことはどうでもいい話…。
私の頭の中でいいアイデアが浮かばないので、今回は素直に、
「二十四話、第二十五話、第二十六話を総括するいい言葉はない?」と疑問を突き付けた。
すると彼から、Stay Cool Specialの案がすぐに出てきた。
雨の少ない今年の梅雨は終わりを告げ、猛暑に入っている。
湿度が高い寝苦しい夜が続いている。
今回のStay Coolは、「涼しくしてね」という意味では最高にタイムリー。
タイミングとしては今しかない。
即座に「OK」の私の返事で、Stay Cool Specialに決定。
一回のメールのやりとりで決定。
Stay Coolはイングランドなどの欧州では「涼しくしてね」の意味が主流と聞く。
これに対して、米国では英語の中でも代表的なスラングのひとつ。
米国ではスラングを自然と使うかもしれないが、日本で使うのは非常に危険…が、危険の中に飛び込まないと面白くない。
外国人の診療の終了時に、昔は、See You Againであった。
最近は、Have a Great Dayの言葉を加え、次回の来院まで<楽しい一時を過ごしてね>を決まり文句にしていた。
が、最近は<Stay Cool, See You Again, and Have a Great Day>の三つの言葉を使うのが、季節的にしっくり合う。
Stay Coolにはスラング特有の様々な使い方があることを学ぶいい機会。
ネットでは、
本来、<かっこいいままでいてね>という意味を含有しているらしい。
他のスラングの使い方がある。
別れを促す<じゃ、またね…さようなら>
これを否定的に使うのではなく、肯定的に…
営業スマイルを交えて、Stay Coolは丁度合うかもしれない。
最後に<落ちついてね>という意味で使うこともある。
これはイメージしやすいように思う。
Stay Calmである。
ただいま実験中。
私流のJapanese English Slung
或る人から助言。
不用意にスラングを使うのはちょっとどうか?
確かにその通り。
様々な外国人にStay Cool を使っている。
その反応を見れば、その人をある角度から眺めることができる。
まさしく投影法である。
或る外国人は、普段見せない笑みで返してくれた。
微笑み返し…。
書籍やブログなどの書き物をしていると、自分の意図が、せいぜい数%に伝われば十分ということを体験する。
承認欲求は完全に封印しないといけない。
書き手と読み手のボタンの掛け違い。
言葉は、自分の経験値からイメージ可能な領域の世界で生きていると思う。
イメージの世界…必然的にずれが生じる。
私は担当者には、余程のことがない限り、言葉を使ってコミュニケーションを取らない。
論理と感性のコンビネーションでコミュニケーションを取る。
お互いの行き違いが極めて稀だからである。
言葉で真実が伝わりにくいコミュニケーションができない人であれば、話はまったく異なる。
男性にはストレートで直線的に、そして簡潔に要約が極めて重要。
これに対して、女性には彎曲的に円を描くようにと心がけているが、そう簡単に事は進まない。
すれ違いの誤解を招くことがあるかもしれないが、Try and Errorなので致し方ない。
人間同士、すれ違いの解釈がないほうがおかしい。
結果、個々の人間に対する、適切な間の取り方を学習する。
言葉の難しさ…繰り返しになるが、同じ言葉であっても、個々の経験値から生じるイメージの世界の差が大きすぎる。
そういう意味で書いていない…煙に巻く書き方を学んでいく。