

―シニカルなアンチテーゼ―
風は、丘の上にも、静かに吹いていた。
その風は、突然に反転した。
理由はわからない。
天然系の女性は、男性には一番人気。
ある男性を眺めていると、
なぜか天然系の女性が、いつも隣にいる。
理屈では誰にも負けない男性にしてみれば、唯一相手してくれる女性が天然系。
不思議なくらい、よく出会う組み合わせだった。
私の身近にとても多い。
と思えば、
まめな男性は、女性には一番人気。
その女性を眺めていると、
なぜか、自分の思いどおりに動く男性ばかりが隣にいる。
爪を研ぐ自分を隠しながら、自己磨きのために生きている。
自分を守ることには熱心だが、
他人が傷つくことには、驚くほど無関心。
それもまた、見慣れた景色だった。
視点の向け方次第で、見えることもあれば、見えないこともある。

ある男性は、とてつもない女性に捕獲された。
子どもたちには、この糸だけは見抜いてほしい。
最初はおとなしいが、少しずつ正体を見せる。
動けば動くほど絡んでくる蜘蛛の糸。
気づいたときには、もう遅い。
糸は、最初から切れなかったわけではない。