

自分のルールでしか、生きられない人がいる。
会社という器には収まらず、自ら器を作る人。
ただ、その器には、誰もが入れるわけではない。

あるとき、その人は考えた。
会社のルールに従うよりも、自分のルールに従う社員から成る会社を起業しよう、と。
彼の考えは正しい。
そこにしか、彼らが息を吸う場所はないのかもしれない。
一見、自己中のわがままな男性のように映る。
彼らが成功するには、参謀をかかえているときという限定付き。
私は風に吹かれながら、小高い丘から、その様を眺めている。
惹かれる人間がわかれば、その人が見えてくる。
もう一度、彼は考える。
「どうして私は、こうも嫌われるのだろう。」
「どこがいけないのだろう」と悩む人はいいが、まったく悩まない人もいる。
理屈っぽく、そういう我儘な男性についていかない女性が大半である。
——少なくとも、私の見てきた景色では。
逆バージョンもある。
男性が一目散に逃げだしたくなる女性である。
女性は精神年齢が高く、早ければ小学生の頃には気づき始めている。
「どうして私を嫌って、逃げていくのだろう」と。
男性は社会人になり、職場で不適応を起こし、ようやく気付く。
私はいつもと同じ。
風に吹かれながら、彼らの一挙手一投足を俯瞰している。
着眼すべき点はただ一つ。
逃げない女性もいることだ(逆バージョンでは、逃げない男性に相応する)。
そこに本当の答えがある。
昔は、誰一人気づいていないと思っていた。
今は、逃げない人さえも、その理由を知らないことに、私は惹かれる。
だが、ここでは伏せておこう。
この丘から、もう少し眺めていたい。
©本サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。